グッチの最新メンズ コレクションをクローズアップでご紹介します。
マーク・リボーが率いるセラミック・ドッグがステージに登場、ノイズロックと称されるトリオがスペシャルなライブパフォーマンスを披露し、そのサウンドとコレクションのエネルギーを呼応させました。彼らのパフォーマンスのように、コラボレーションによる表現のひとつである「即興」をテーマにしたこのファッションショーでは、グッチに携わる多種多様なクリエイターたちや職人たちの知識やスキル、イマジネーションを独自の世界へと昇華し生き生きと描き出します。
Gucci Hubに設置された円形のランウェイでは、マスキュリンなスタイルとグッチのアーカイブデザインを異花受粉させるというクリエイティブなチャレンジが見られました。ジャケットはオーバーサイズに、コートは床まで届くように着られ、ゆったりとしたテーラリングが2000年代初期を思わせるライダースウェアやスポーツウェアとハーモニーを奏でます。パンツはドレープを描くロングスカートとなって脚の動きを露わにするかと思えば、スーツは取り外し可能なパーツによって着る人それぞれが独自のスタイルを表現できるようになっています。クラシックなメンズウェアの構造が自然発生的に進化を遂げる中、スパンコールのきらめきがグッチの中核をなすクラフツマンシップを際立たせます。
1970年代に発表されたGGパターンをあしらったキャンバスにラッカーを施した新素材、クリスタル GGキャンバスがポップなカラーをまとってバッグやブーツを彩ります。〔ジャッキー 1961〕や〔ディオニュソス〕バッグは、ソフトな質感のカジュアルな雰囲気に変化し、それぞれの特徴的なハードウェアが印象的なアクセントを添えます。スクエアトゥの〔プリンスタウン〕スリッパとコーデュロイのホースビット ローファーは、履き込んだような風合いに仕上げられています。グッチの原点である旅をテーマにしたGucci Valigeriaコレクションからは現代のトラベラーをイメージさせるガーメントバッグが登場。グッチを象徴するモチーフのホースビットとピストンを組み合わせたブレスレットや、ヴィンテージ感あふれるシルク スカーフを脚や〔グッチ バンブー 1947〕バッグに巻きつけて、ルックを完成させました。
上品でクラシックなものから大胆でインパクトの強いものまで、コレクション全体を通して表現されているのはマスキュリニティに対するグッチの多面的な考え方であり、多彩なデザインのひとつひとつが自分らしいスタイルの探求を促しています。
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