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グッチ2020年秋冬メンズコレクション ファッションショーに出席したギタリストMIYAVI。 日本人初のUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)親善大使も務める彼は、 レバノン、タイ、バングラデシュ、ケニア、コロンビアの難民キャンプ訪問などを通じて、 難民問題への理解を深めてきた。グッチとMIYAVIの共通点とは。
 
 

UNHCRの親善大使を務めることになったきっかけは何だったんですか?

 

2014年公開の映画『不屈の男 アンブロークン』で、監督のアンジェリーナ・ジョリーさんが俳優としてMIYAVIを起用してくれました。映画以外のこともいろんな話をする中で、彼女が当時すでに10年以上もUNHCRの親善大使、さらには特使として難民支援の活動をしていることを知り、衝撃を受けました。彼女が訪れた難民キャンプの話、難民問題の現状を聞かされ、自分にも何かできることはないかと思ったのが最初のきっかけです。まずはその衝動だけで、ギターを担いで初めてレバノンに行きました。シリアから逃れてきた難民の方は世界に700万人近くいて、特に隣国のレバノンには多くの方が避難しています。まずは現地に行って自分の目で見て、肌で感じてこようと思いました。2015年のことです。

 

もともと、難民問題について関心をお持ちだったのですか?

 

もちろん難民問題が世界で起こっているということは知っていましたが、知識、経験はほぼゼロでした。みんな最初はサポーターという形で活動を始めるんですけど、自分もサポーターとしてキャンプを訪れるまで、何も知らなかった。なので、正直怖かったです。「行ったところで自分に何ができるんだろう? むしろ足手まといにならないだろうか?」という気持ちの方が大きくて。レバノンに着いて、まずは現地のセキュリティの状況、警備や軍隊、街や難民キャンプ周辺の状況に驚きました。車も防弾仕様で窓も開けられない状態。すごく不安でしたね。でも実際、難民キャンプの子どもたちの前でギターを弾いて――そのときの、彼らの”WOW!”という輝き。それが自分にはものすごい衝撃で。「自分にもやれることがある。音楽を通じて、少なくともこの子たちに”WOW!”を与えることができるんじゃないか」と思ったんです。それがきっかけで、この難民問題に携わっていこうと決心し、そこからサポーターとしての活動をつづけました。

 

もうひとつの大きなきっかけは、201710月にスイス・ジュネーブで行われたUNHCRのナンセン難民賞の授賞式でした。地元の子どもたちと、弦楽カルテットとコラボレーションして演奏をさせていただいたんです。ステージで子どもたちに即興で夢を叫んでもらい、その流れで『The Others』という曲を演奏しました。「みんな、それぞれ違う。だから美しい。その違いを認める、違いをリスペクトすることから調和が生まれる、共存への一歩を踏み出せる」ということをテーマにした曲なんですけど、そのときに政府や企業の要職の方々など、いつもMIYAVIが相手にするオーディエンスとは少し違った温度感の人たちが、スタンディングオベーションで評価してくれた。それを子どもたちと一緒に成し遂げたというのが大きくて。「難民キャンプの中だけじゃなくて、外へ、世界に向かって音楽でメッセージを届けられるかもしれない」、そう感じた瞬間でした。アンジーとの縁あって難民問題に関わらせていただくことになって、ここから先、自分のライフワークとしてさらにコミットしていこうと決心できたのがこのイベントでした。その数か月後、UNHCRのグランディ高等弁務官が来日した際に、親善大使に任命していただきました。

 

グッチは、イタリア本社において難民を採用しインクルージョンを積極的に促進しているほか、ARTOLUTIONとのパブリックアートプロジェクトを世界中のコミュニティで展開することで難民のエンパワーメントに取り組んでいます。この社内外の活動において、MIYAVIさんとグッチのビジョンとミッションは共通するものと考えています。ミュージシャンであるMIYAVIさんは現地に赴かれて、どんな発見がありましたか? アートは彼らに何をもたらすことができるのでしょう?

 

難民支援のみならず、グッチの人道支援への取り組み、およびその姿勢を知り、感銘を受けました。と同時に、やっぱりそういう時代が来ているんだなと感じました。わたしたちはそれぞれの国で、それぞれの生活を営んでいるわけですけど、そのうえで地球、未来といったものにどのように貢献できるのか。それも「成功」のバロメーターになってきているんじゃないかなと。今回、ミラノファッションウィークでCEOのマルコさんやクリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロさん、グッチのみなさんの姿勢を会話の中から感じることができてうれしかったし、共鳴しました。

アートに何ができるかについてですが、難民キャンプで暮らす人たちにとっては、まず食べるもの、住むところ、そして医療が一番大事なものです。でも難民キャンプ訪問を続ける中で感じるのは、ライフラインを確保した次に何が必要かということ。まずは教育なんですね。子どもたちがこういった環境で暮らさざるをえない根本の原因となっている紛争や迫害など、人が同じような過ちを繰り返さないために、子どもたちの教育が必要です。特に道徳や倫理観。こういったものを自然と学べる環境を作ってあげることが僕たちの責任だと思っています。そして、その次にアートがある。音楽も、ファッションもそう。あとはスポーツ。僕たちはこれらのアクティビティを通じて、言葉の壁を超え、分かり合える。そして日々の生活のなかにある種の希望、ふと笑顔になれるとか、そういったを感じることができる。難民キャンプに長期間拘束され、仕事もなければ、ただ待っている状態、これは思っている以上に本当にきつい。それが1週間ではなく、何年、何十年と続くのです。そのような状況では、希望を持つことなんてできない。ただ食べて、寝て、「生かされている」というような感覚に陥る人も少なくありません。そこに音楽、ファッション、スポーツ、アートが存在する理由を見いだすことができるのです。人を笑顔にする、つなげる。人って、ふと笑顔になれるだけで、日々の暮らしに希望を感じられる。あとは、そういったアートやスポーツなどの表現活動を通じて、難民キャンプの外に対しても、ニュースやスピーチとは違った形で伝えることができる。それがアートやスポーツの存在意義、役割なのかなと思います。

 

ファッション企業として、あるいは一消費者個人として、私たちが難民の皆さんに対してできることには、どんなことがあるでしょうか? この地球に生きる市民として、私たちは難民問題をどのようにとらえるべきなのでしょうか?

 

できることはたくさんあります。僕たちはそれぞれ違った役割を持っています。僕みたいな音楽家は音楽で、料理人は料理で、ファッション企業なら服で、政治家はまっとうな政治をすることで、貢献することができる。そして学生は学ぶことで、今はできなくても未来に貢献できると思います。自分たちが今住む国で、それぞれができることを活かして、チェーンを作る、つながっていく。自分たちの国という概念を超えて、地球上に住む生命体として、繋がり、共有し、難民問題に関しても大きな「自分たちの問題」ととらえること。これは地域の問題じゃない。世界の、僕たちの問題なんだ、と。自分たちの国も、根源的なところでその問題に関与している可能性はたくさんあって。いつどこで何が起きるかわからない。将来、自分たちの国でも起きるかもしれない。だから「自分たちの問題」として考え、今から少しずつでも取り組んでいくことが大事なんだと思います。

 

自分が親善大使になって得たことは、やはり未来への責任と使命感です。意識として変わった部分は、自分はこの活動をスマートに、そしてクールにやらなきゃいけないということです。僕がこういった活動を格好良くすることによって、僕をフォローしてくれている若い子たちも、世界の問題に対して自分の時間を使ってコミットすることが「カッコいいこと」なんだと思ってくれるかもしれない。そういう形でも、こういう活動って広がっていくんじゃないかなと。自分も56年前には何の知識もなかったけど、今はこうして活動でき、しかも親善大使として責任ある役目を任されています。そのこと自体が、次の世代の子たちにとってひとつのモデルケースになれるんじゃないかなと思って、活動しています。

 

ファッションもアートも、「心の豊かさ」に関係しているように思います。決して豊かな環境とは言えない難民の置かれた状況を実際にご覧になったMIYAVIさんにとって、「心の豊かさ」とはどんなものだと思われますか?

 

未来を感じられるかどうか、ですね。それが今、この瞬間へのgratitude、感謝の気持ち、生きる姿勢にもつながってくると思います。何のために生きているのか。何のために創り出すのか。あらためて、その本質が問われる時代になってきているような気がしています。

 
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UNHCRの親善大使を務めるMIYAVIが見つめる未来。MIYAVI AND UNHCR
 

UNHCRの親善大使を務めるMIYAVIが見つめる未来。MIYAVI AND UNHCR
  • © UNHCR /Caroline Gluck
UNHCRの親善大使を務めるMIYAVIが見つめる未来。MIYAVI AND UNHCR
  • © UNHCR /Mark Henley
UNHCRの親善大使を務めるMIYAVIが見つめる未来。MIYAVI AND UNHCR
  • © UNHCR /LIFE.14
UNHCRの親善大使を務めるMIYAVIが見つめる未来。MIYAVI AND UNHCR
  • © UNHCR/Jordi Matas
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