ウェブ ストライプの本の表紙に、「The Gospel According to Gucci」の文字。アンジェリカ・ヒックスが、グッチの新しい限定Tシャツ カプセルコレクションのために制作した、11種類のデザインのうちのひとつです。
"英国人アーティスト、アンジェリカ・ヒックスがグッチのシグネチャーアイテムとモチーフにアイロニックなアレンジを利かせ、Tシャツに生き生きとした表情を与えました。ヨーロッパおよび米国のグッチ公式オンラインショップ(Gucci.com)のみで販売されるこれらのTシャツは、各デザイン100枚限定生産で、アート作品のようにシリアルナンバーが記載され、Tシャツと同じイラストが描かれたヴィンテージスタイルのメタルボックスに収められます。グッチ ストーリーのインタビューで、彼女はコレクションのインスピレーション、そして自身の作品に影響を与えた芸術的な家庭環境について語りました。祖父のデイヴィッド・ナイチンゲール・ヒックスはインテリアデコレーター兼デザイナー、そして父のアシュリー・ヒックスは、作家、建築家、そして家具とインテリアのデザイナーなのです。
アレッサンドロ・ミケーレのコレクションの中で、作品のテーマにするほど惹かれたものは何ですか? また、その理由を教えてください。
私がイラストの仕事を始めたのと、アレッサンドロ・ミケーレがグッチのクリエイティブ・ディレクターに就任したのは、ほぼ同じ時期です。当初から、私はグッチの全体的な美的要素の変貌に非常に大きなインスピレーションを感じていました。すでに2015年の秋冬コレクションで、明らかにそうした変化が現れていました。私が初めて描いた作品の中には、このような変化をモチーフにしたものがあります。2015年ウィメンズ 秋冬コレクションのファッションショーへの感想として、「グッチは従来のラグジュアリースタイルに別れを告げ、アレッサンドロ・ミケーレの新しいビジョンを迎え入れた。アイウェアにも」というキャプションを付けました。つまり私は、キャリアのごく初期に、前任者が持っていたビジョンに反発する彼の姿勢に魅了され、作品の題材にしたのです。
あなたは芸術一家の出身ですが、それは作品にどのような影響を与えていますか?
私の家族には芸術家が多く、そのような環境で育ったことは創造性の発達に大きく影響しました。彼らは、自らの才能と意見に自信を持てるように私を支えてくれました。両親はどちらもデザイナーで、幼い私に絵画創作への情熱を植え付け、それを大きく育ててくれました。いつも、私の能力を引き出そうと励ましてくれたものです。父は私に、偉大なレックス・ウィスラーがイラストを描いた『Oho!』など、様々な本を見せてくれました。このような本のおかげで、イラストに秘められたコミカルな可能性に興味を持つようになりました。また母からは、流行に流されず、それぞれのアイテムの美しさを見出してファッションを楽しむことを教わりました。私は卓越した美的センスを持つ両親のもとで、鋭い観察眼を持つことのすばらしさを学び、そして独自の考えを持ちや自分の意見を大切にできるよう支えてもらいながら育ちました。
何からインスピレーションを得て、自分のスタイルでイラストを描き始めたのですか?
初めて鉛筆を持った時から、同じスタイルで絵を描いていたように思います。もちろん、技術的な点では年齢と共に進歩していますが、スタイルはほぼ変わっていません。私はいつも、人々や場所を同じように力強いグラフィカルなラインで表現し、表情をシンプルにして構造の中心となる部分を残します。自分のスタイルの本質を、有機的に進化したものとして説明しようとするのはおかしなものですね。人々や物を見たとおりに描くというのが、私のやり方です。最も特徴的な線をとらえて描きますが、部分を強調したり、不釣り合いなほど頭を大きくするのはアニメの影響もあると思います。子供の頃、セーラームーンのアニメをよく見ていたからではないでしょうか。
あなたの創作プロセスについて少しお聞かせください。
私は、創作プロセスにおいて言葉遊びとイメージを共生させることを極めて重視しています。どちらも、私のイラストには同じように欠かせないものです。イメージは、まさしく文字通り現実の姿を描いたもの。そして、言葉遊びは文化から生まれます。イディオム、広く使われている表現、ことわざ、有名なスローガン。人気があるかどうかに関わらず、すべてが文化によって育まれたものです。また、本のタイトル、広告キャンペーン、流行のフレーズからも同じようにインスピレーションを受けることがあります。私はイラストを描く時、ジョークに対するアプローチと同じ態度を取ります。強引にこじつけてしまうと、人を笑わせることはできないので、 無理に辻褄を合わせたような印象を与えないよう十分注意しています。"
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